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2014年7月7日月曜日

熊野古道・世界遺産登録10周年関連イベントご紹介!

世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」10周年 ・07/07                             


和歌山・奈良・三重の3県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」が、ユネスコの世界遺産に登録されて、きょう(7日)で10周年を迎えました。

この世界遺産は、紀伊山地にある吉野(よしの)・大峰(おおみね)、熊野三山(くまのさんざん)、高野山(こうやさん)という3つの霊場と、そこに至る大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)、熊野参詣道(くまのさんけいみち)、高野山町石道(こうやさんちょういしみち)の3つの参詣道(さんけいみち)を対象とした文化遺産です。
世界遺産登録は、2004年7月7日で、中国の蘇州(そしゅう)で開かれていたユネスコの第28回世界遺産委員会で決定されました。道が世界遺産として登録されたのは、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(じゅんれいろ)に次いで2例目です。
そして、和歌山県をはじめとする3県では、世界遺産登録10周年を記念し、東京や名古屋、大阪で、報道メディアや旅行・交通事業者らを対象にした世界遺産やその地域の魅力を紹介するトークイベントを順次開くほか、あす(8日)は午後4時から、那智勝浦町の体育文化センターで、一般参加もできる
「世界遺産登録10周年記念祭」が開かれます。ここでは、3県知事からのメッセージや次世代を担う地域の小学生からのメッセージ、記念講演などが行われます。

このほか、ことし9月から12月は、和歌山県とJRグループが行う大型観光キャンペーンのわかやまデスティネーションキャンペーンとあわせ、全国世界遺産観光地サミットやコンサート、写真展、参詣道環境保全トレッキングなど様々なイベントが各地で行われます

 

巡礼文化さらに発信 記念式典で和歌山・田辺市長が表明 世界遺産10周年

紀伊民報 7月7日(月)    
 
 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を記念して和歌山県田辺市は6日、同市本宮町の世界遺産熊野本宮館で式典を開いた。世界遺産の巡礼道があるスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市と観光交流の覚書に調印し、作家の荒俣宏さんを本宮館名誉館長に委嘱した。真砂充敏市長は「節目の年を機に、巡礼文化をさらに内外に発信したい」と決意を語った。

 千件を超える世界遺産の中で、数百キロを超える「巡礼道」は、熊野古道とサンティアゴ巡礼道しかない。両市は5月に観光交流協定を締結しており、覚書は具体的に取り組みを進めるのが狙い。

 調印式では、真砂市長とサンティアゴ市のレジェス・レイス・ロドリゲス副市長が覚書に署名し、固く握手した。

 覚書は6条あり、持続可能な観光地づくり▽自然に優しい旅ができる環境づくり▽観光を中心とした交流―などを協力して進めるとしている。

 真砂市長は「二つの道が共同で巡礼文化をアピールする意義は大きい。祈りの目的である世界平和のメッセージを広く発信したい」と表明。レジェス副市長は「保全やイベント運営など熊野から学ぶことは多い。覚書を機に、具体的な観光交流を発展させたい」と抱負を述べた。

 調印式後、荒俣さんは「サンティアゴ巡礼道は巡礼者に最高の支援をしてくれる。熊野も同じ印象を受けた」と両道の魅力を紹介した。名誉館長の任期は2017年7月まで3年間。「昔から紀州が好き。食文化など紀州と全国のつながりもPRしたい」と意気込みを語った。

 式典には関係者や市民ら約160人が参加した。本宮館前で地域の物産販売コーナーが設けられたほか、餅まきや奥熊野太鼓の演奏などもあり、多くの来場者が登録10周年の節目を祝った。
 


熊野古道の道普請で汗流す サンティアゴ副市長も 世界遺産10周年記念




 



袋に入れた土を運び、古道の保全活動をする市民(5日、和歌山県田辺市本宮町で)
「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を記念し、和歌山県田辺市は5日、同市本宮町の熊野古道で市民による道普請ウオークをした。「熊野古道」と姉妹道関係にある「サンティアゴ巡礼道」の終着地スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ市の副市長らも参加し、約100人が作業に汗を流した。

 熊野古道を補修しながら歩くことで、世界遺産の価値を再認識したり、保全の大切さを学ぶ機会にしてもらおうと企画。市内の小学生以上を対象に参加者を募集した。

 場所は水呑王子と伏拝王子の間。雨で流出するなどした場所に、土約3トンを補充した。参加者は県世界遺産センター職員の指導で、袋に土を分けて入れて現場まで往復して運び、土を補充して固めた。

 真砂充敏市長は「熊野古道は未来に伝えていかなければいけない貴重な財産。10周年を契機として、多くの人に良さを実感してもらえるよう取り組んでいきたい」と語った。

 サンティアゴ市のレジェス・レイス・ロドリゲス副市長は「熊野古道は景色も素晴らしく、道も美しい。スペインでは専門のスタッフが道の保全活動をしているが、市民が参加する形はない。非常に重要なことだと感じた。私たちも見習いたい」と話した。

 田辺市高雄中学校2年生の中川太陽君(13)は「世界遺産を守っているという充実感を感じることができて良かった」と話した。

 作業後、参加者は熊野本宮大社まで約4キロの古道歩きを楽しんだ。途中、地元の三里小学校の児童らが語り部を務めた。

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