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2014年5月1日木曜日

約400年の歴史を誇る紀州徳川家戦国江戸の時代絵巻「和歌祭」(5/11)

5月に入りました。今日はメーデー、世に言うGWの真っ直中です。各地各場所で多彩なイベントが繰り拡げらレようとしていますが、これらのなかの一つに「和歌祭」があります。一時は衰退の危機を迎えましたが、かつては徳川御三家の一つ紀州徳川藩の催事として日本三大祭りの一つに数えられた時代がありましたが、近年心ある人々の手によって復活を遂げつつある「和歌祭」を採り上げたいと思います。

和歌祭公式サイト | 400年の歴史を誇る紀州徳川家 戦国江戸の時代絵巻

戦国の時を超えた、春の饗宴

紀州徳川家 戦国江戸の時代絵巻 和歌祭 

  初代紀州徳川藩主御入国から始まった「和歌祭」は徳川家康公および初代紀州藩主徳川頼宣公(南龍公)を祀り、徳川御三家の格式があり、戦前までは全国三大祭りの一つに挙げられていましたが、時代の変遷とともに一時は衰退しましたが、歴史ある和歌祭に心を寄せる多くの人々の声の高まりにより、近年復興の気運が高まり、それも若い青年達が400年の歴史ある和歌祭を復活させようと意欲的な取り組みが行われています。

また、地元和歌山大学では国立大学では初めての観光学部の創設など学部・学生挙げての取り組みの成果が形となって現れるなど盛り上がりつつあり、地域住民の祭りとして定着化しつつあることは将来にむかって喜ばしい限りです。みなさんもぜひご参加下さるようお願いします。

 「和歌祭」公式HP: http://wakamatsuri.com/

上に挙げた祭礼出し物のうち、むかしの行事が復活した一例として唐船御船歌の復活の経緯を簡単に紹介してみましょう。

◎ 御船歌練り歩き/2014-04-23(水)

    来月11日に開催される和歌山市の紀州東照宮の大祭、和歌祭を前に今日、和歌山大学のキャンパスで御船歌の練り歩きが行われました。
和歌山市栄谷の和歌山大学では今日、和歌山大学紀州経済史文化史研究所の吉村旭輝特任准教授や和歌祭の練り物の一つ「唐船」の曳き手、それに和歌山大学の学生らあわせて15人が和歌祭の衣装を身にまといキャンパスを練り歩きました。
吉村特任准教授は平成22年、和歌祭の練り物の一つ「唐船」で歌われていた和歌の浦の賛歌「御船歌」をおよそ30年ぶりに復活させました。
御船歌の復活を契機に祭りをPRしようと翌年の平成23年から大学での練り歩きを始めました。
吉村特任准教授と参加した学生らは、太鼓やホラ貝、幟を持ってキャンパスを一周し「御船歌」を唄いながら和歌祭をPRしました。
また、和歌山大学の図書館の3階にある紀州経済史文化史研究所の展示室では、和歌祭の練り物の一つ母衣(ほろ)の歴史を辿る企画展「和歌祭の母衣ー武具から風流へ、風流から武具へ」が来月16日まで開催されていて、企画展と和歌祭りへの来場を呼びかけています。        

◎和大紀州研・和歌祭御船歌練り歩き /2012.04018                                            

和歌山大学の構内で、(2012.04)きょう(18日)午後、毎年5月の紀州東照宮(とうしょうぐう)の大祭「和歌祭(わかまつり)」の芸能の一つ「御船歌(おふなうた)」の一行が練り歩き、和歌祭をPRしました。

「御船歌」を唄いながら練り歩く吉村さん(先頭)ら(4月18日・和歌山大学にて)

これは、和歌山大学紀州経済史文化史研究所(紀州研)学芸員の吉村旭輝(よしむら・てるあき)さんらが、おととし(2010年)、和歌祭の芸能「唐船(とうぶね)」の中に出てくる謡(うたい)「御船歌(おふなうた)」をおよそ30年ぶりに復活させたものです。
きょう(18日)の昼休みの時間を使って、吉村さんと和大の学生ら8人が衣装を身にまとい、太鼓やホラ貝、幟などを持って行列し「御船歌」を唄いながら和歌祭をPRしました。

また、このほか観光学部などの有志の学生らおよそ30人が、朝鮮半島に渡った紀州雑賀衆(さいかしゅう)の子孫と言われる「沙也加(さやか)」の装束や「にわか面(めん)」などを身につけて練り歩きました。

そして、行列の締めくくりに、去年(2011年)吉村さんらが新たに復活させた長唄「あめふり」も披露されました。吉村さんは「間もなく始まる和歌祭の芸能そのものを展示品として披露し、多くの人に祭りにより親しみを感じて欲しい」と話しています。

ところで、和歌山大学図書館3階では、来月(5月)18日まで、紀州研主催の企画展「和歌祭 渡り物と練り物の芸能」が開かれていて、きょう(18日)披露された謡(うたい)や長唄の歌詞をはじめ、関連する史料が数多く展示されています。

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