写真・図版
ケーキで祝福されるたま駅長=紀の川市の貴志駅
  • 写真・図版

  

 和歌山電鉄のウルトラ駅長「たま駅長」が29日、15歳の誕生日を迎えた。人間だと「喜寿」の77歳にあたるが、「後期高齢者」とは思えない脚力と毛並み、歯の丈夫さで、獣医師も驚く若々しさだという。
 この日は紀ノ川市の貴志駅で誕生会があり、部下のスーパー駅長「ニタマ」らが祝福。たま駅長は人間の専務に手伝ってもらいながら「15」の数字のろうそくを立てた誕生ケーキに入刀し、「おめでとう」とマイクを向けられると、「ニャー」と喜びの声を上げていた。
 

 たま駅長の人気は海外にも広がり、昨年度の乗客数は223万8千人(速報値)と、同社が経営に携わった2006年度以降初めて220万人を突破。社長代理として、海外出張で不在の小嶋光信社長からも「いまは私の一番の右腕。世界のネコ族の出世頭として、ネコ文化の普及と会社のさらなる発展のため、これからもよろしくお願いします」と頼られ、引退はまだ先のようだ。