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2013年7月21日日曜日

夏の盛りは祇園祭に天神祭、地元和歌山は紀州おどり「ぶんだら節」で・・・!

関西の夏はいまが、真っ盛り、高校野球や選挙も熱いが夏の祭が最も熱い!17日は京都・祇園祭最大の見世物「山鉾巡行」、24日は天神祭の「宵山」25日は「本祭り」。

一方地元和歌山では・紀州おどり「ぶんだら節」が、今年が丁度10年目を迎える。そして2年後の2015年には「和歌山国体」が開催予定。そういうことも手伝って今年はその前祝いとばかり、威勢がいい!地元ローカル紙「ニュース和歌山」が一つの節目となる10年を「おどる街ーよさこい10年目の夏」と題してシリーズ掲載中。そこで同社のお許しを得て、転載させて頂いた。
踊りは7月28日(・みなと祭と併催)・8月3日(土)4日()の3日間。

開催場所となる和歌山市も関西系民間TV局で、「京阪神から意外と近い和歌山市」と観光立市風なCM放送を開始した。あれやこれやで人の往来が増え、街が活性化されればなお良し!
市民参加で、市民が楽しみ、そのうえ街が元気になればなお良し!そうだ、おどりゃなソンソン!


ぶんだら節は、荒海に乗り出す江戸中期の豪商・紀伊国屋文左衛門の意気と壮挙をイメージしその名にちなんで「ぶんだら」と名付けられたそうです。文左衛門を何度も繰り返して言ううちに「ぶんだら」が出てきた、という一説もあります。黒潮洗う南国紀州の美しさと豪快さを連想させると同時に、躍動力のある民謡です。
このおどりは、昭和44年に市政80周年を記念して作られました。郷土芸能の育成・市民相互の連帯意識・郷土愛護観念などを願い、誕生したのが紀州おどりです。毎年10万人を超える人出で賑わいます。


ぶんだら節写真












 
 



③紀州おどり「ぶんだら節」・キッズ連! 
 
 たとえ雨が降ったって 笑顔の虹を架けようよ 紀州よさこいキッズ連♪ 威勢のよい三味線のリズムに合わせ、「ヨイヤッサー!」と勇ましいかけ声で力強い踊りを見せる子どもたち。キッズ連は和歌山市内11小学校の児童からなる連合チームだ。各校で練習をしてきた200人以上の児童が、本番で一つの連をつくりパレードする。他のよさこいチームから希望した踊り子40人が指導、20人のサポーターが運営する。

僕らもみんなも笑顔に

 立ち上げのきっかけは、元小学校教諭でキッズ連代表の池浦年江さんが12年前、紀伊小学校の運動会で担任していた学級の出しものによさこい踊りを選んだことだった。活気あるリズムと鳴子を手に踊るパワフルな振りつけ。普段はおとなしい子、活発な子も皆、踊ると自然と笑顔になり、連帯感が生まれ熱気に包まれた。運動会が終わった後もクラスの関係がぎくしゃくすると、児童から「先生、踊ろらよ!」「みんなで一発やろう!」と声が上がり、“よさこい熱”が問題を解消した。
 「こんなに子どもたちを元気にする踊りは他にない。和歌山でもっと元気な子を増やしたい」と池浦さんは教師仲間や踊り子に声を掛け、異動した和佐小学校を含む3校で8年前、キッズ連を立ち上げた。今では11の小学校に広がっている。
 発足時から連運営者として参加している小学校教諭は「学校には勉強が得意な子もいれば、野球やピアノが上手な子もいる。でも、何も得意なものがないと思っている子も多い。よさこいは自分を表現できる居場所になる」と語る。
 大人の言葉に耳をかさなかった児童が踊りをほめられ、今では舞台に上がり、率先して練習をリードするようになった。ひきこもりの児童がよさこいの楽しさを知り、練習に参加するため学校に通い始めた。祭り本番で堂々と踊る元不登校児を見た親は「勉強は後回しでいい。こんなにがんばっている表情を見れただけで十分」とわんわん涙を流した。
 元キッズ連メンバーで今は児童を指導する山口文賀さん(貴志川高2)は「前は引っ込み思案だったけど、みんなと声を出すと、自信をもてるようになった」と振り返る。
 今年新たに制作した曲は『夢〜未来のひまわり』。2010年度の和佐小学校卒業生がよさこいへの思いを綴った手紙をもとに、サポーターらが作詞したオリジナルだ。『笑顔が重なり合って 大きな愛になる♪』と、自分が楽しみ周りも幸せにしたいとの思いを込めた。
 6回目の出場をひかえる同小6年の岡﨑祐樹くんは「気分が明るくなるし、ただ純粋に楽しい」、竹本彩華さんは「本番は練習の時より笑顔で元気よく踊りたい」。卒業生で連を引っ張る井上佳乃さん(高積中2)は「当日は団結して踊り、観衆に笑顔を分けたい」と意気込む。
 池浦さんは「よさこいは勉強やスポーツとは違い、点数も正解もない。それぞれが競い合わず自由に表現すればよい。踊りを通じて達成感を味わい自分に誇りを持ち、自分を好きになって欲しい」と願っている。
写真上から=赤いはっぴがキッズ連のトレードマーク、指導する池浦さん(右)

◇     ◇
 7月28日(日)、8月3日(土)、8月4日(日)に開かれる「紀州よさこい祭り」。節目の10回目を迎え、10年で生まれた街の躍動を追います。
ニュース和歌山2013年7月20日号掲載
② 「和歌山、みかん、梅干し、高野山!」。

学生たちの威勢のいいかけ声が響くと、観客から「今から和歌乱(わからん)始まるでー」と声が上がる。この夏、6回目の出場を果たす和歌乱は、和歌山大学の現役学生チームだ。代表のバトンを受け継ぐ鳥取出身の坂根航洋さん(経済3年)は「祭りに参加したからこそ会えた人や場所など小さい出会いがたくさん積み重なった。初めは和歌山に興味がなかったのに、今は和大に来てよかったと思えます」と言い切る。

祭りがつなぐ第2の故郷

 和大でよさこい踊りを広め和歌山を盛り上げようと、現在は東京で会社員をする稲田晶子さん(26)らが2006年にわずか5人でチームを組んだのが始まりだ。次第にメンバーが増え、今年は約80人と過去最多に。今では学内のだれもが知る存在となった。
 1年生は和歌山によさこい祭りがあることすら知らない場合がほとんど。祭りがどんな雰囲気かも知らずに夏まで練習を続け、初めてけやき大通りや砂の丸広場で演舞した後、感動の波に打たれるのは毎年同じだ。普段と一変してにぎわうまち、威勢のいい踊り、祭りの活気…。「感動して皆泣きながら踊りました」と坂根さんは振り返る。
 夏の祭り本番だけではなく、年間通じて県内外の祭りやイベントに出動する。三好良さん(経済3年)は「海南の祭りでは『和歌乱が来るから』と、地元の人がおみこしをつくってくれたことも。見てくれているんだとうれしかったですね」、北海道出身の遠田浩平さん(同)は「ホタルがめっちゃきれいで感動した会場があった。よさこいをやっていなかったらきっと大学以外のまちに行く機会はほとんどなかったと思う」。和歌乱の活動は大学を飛び出し、学生が地域や地元の人とつながる架け橋になっている。
 10回目の祭りとなる今年は「もっと県外の学生チームを呼んで盛り上げよう」と県外の祭りや交流会に出向き、チラシを配布しPR。150人以上のメンバーを抱える大型チームの誘致に成功した。
 この夏はさらに稲田さんら和歌乱のOBが新チーム「わかった」を立ち上げ、紀州よさこい祭りで初舞台を踏む。初代から昨年引退した4年生までのメンバーが休日の公園に集まり汗を流している(写真右)。昨年卒業し、チームをまとめる会社員の大森信吾さん(23)は「現役では一緒に踊ったことがないメンバーで楽しみ。初代和歌乱が初出場のときに踊った曲を選びました」とにっこり。
 稲田さんは「県外に出た子が毎年祭りを見に戻って来ており、祭りが私たちを和歌山へ呼び戻していると感じる。他府県出身の和歌乱卒業生にとって、もはや和歌山は第2の故郷とも言えるんじゃないかな…」。和歌山大学に吹いたよさこいの風は、この夏いっそう大きな渦を描く。

◇     ◇
 7月28日()、8月3日(土)、8月4日()に開かれる「紀州よさこい祭り」。節目の10回目を迎え、10年で生まれた街の躍動を追います。
写真=過去最多人数で出場する和歌乱
 ※ニュース和歌山2013年7月13日号掲載

①地元和歌山では、市民にスッカリ定着した紀州おどり「ぶんだら節」。 

「お疲れ様でした!」。和歌山市東高松の中央(バス)通り。炎天下、道路を南から北へ140メートル踊りきった汗だくの踊り子に氷水で冷やしたおしぼりが差し出される。踊り子から「ありがとう!」と笑顔。ほほえみ返すのはおそろいの赤いシャツを着た地元の子どもたちだ。
 NPO紀州お祭りプロジェクトが立ち上げ、今年10回目を迎える紀州よさこい祭り。各チームが自由に選んだ音楽と振り付けで毎年、けやき大通りなど複数の会場で演舞する。昨年は県内外から74チームが参加、県外からも多くの人が訪れる。
 メーン会場の和歌山城、けやき大通りのほか、本町通り、JR和歌山駅前と地域会場があるが、高松会場は地域を拠点とするチームがあり、住民が主

おもてなしに活性化の願い

体となり祭りを作る唯一の会場だ。
 「なんとか活性化につなげなければと思っていた」と高松連合自治会の石井太郎会長。高松地区は1986年の和歌山大学移転で若者が激減、よさこい初開催の2004年当時は西高松の宿泊施設ウェルサンピア和歌山の撤退が浮上した最中だった。「このままではさびれる一方」との不安があった。
 会場は第1、2回はサンピアで、第3回は「高松の中心であるバス通りへ」と移動させた。その中で、西浜中学校同窓会浜友会が「他会場にも負けないサービスを」と始めたのがおしぼりの提供だ。人数を確認し、氷水で冷やし踊り終えた人にすぐ持って行く。同会の小河典子さんは「子どもからもらうと喜んでもらえます。家族的な高松会場にぴったり」。
 また、高松独自の賞として各チームの特に頑張って踊った3人にひまわりの首飾りを贈る。これら手作りのおもてなしが受け、同プロジェクトは「〝地元発〟が豊富で、近年、希望チームが出場予定数におさまらない人気会場になった」と言う。
 高松が拠点のチーム「憂喜世桜(うきよざくら)」とも地域は二人三脚。チームは7歳から77歳の女性中心で、演舞の際は最後尾で石井会長も旗を手に連を見守る。「沿道の声援は一際大きい」と同チームの伊東康守さん。代表の岩田保徳さんは「祭りの準備に加わり、地域の支えあっての祭りと実感できた。今年も感動を分かち合いたい」と語る。
 昨年は祭りの銀賞・和歌山市長賞を受けた。すると、地域の人が「よくやった!」「次は優勝や」と自分のことのように喜んでくれた。「一緒に踊っている」とチームは実感する。
 高松での祭り開催が10回目を迎え、自治会、婦人会、消防団など地域団体の役割分担は盤石。近年は一度の会合で運営の大半が決まる。小河さんは「地域に住んでいても知っている人が少ない状態だったが、準備、祭りを通じ知り合いが増えた。もっと一体感を作り、若い世代にバトンを渡せれば」と望む。石井会長は「協力してくれる人、大音量の音楽にも我慢してくれている人、いずれにしても地域あっての祭り」とし、「若者の街高松を取り戻したい。そのため踊る人に喜んでもらえる形をめざす」。近づく10回目、憂喜世桜が踊る曲は『未来へ』だ。
               
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7月28日(日)、8月3日(土)、8月4日(日)に開かれる「紀州よさこい祭り」。節目の10回目を迎え、10年で生まれた街の躍動を追います。
写真上から=地区を拠点にする憂喜世桜、氷水で冷やしたおしぼりは名物だ
カリ定着した紀州おどり「ぶんだら節」が行われる。
                                 ニュース和歌山・2013年7月6日号

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