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2011年12月22日木曜日

昨21日は昭和南海大震災から65年でした

 10日ばかりブログの更新を怠っていました。
今年は想定をはるかに上回る東日本大震災と大津波それに加えて福島原発事故や地元でも集中豪雨により紀南地方で山津波が発生、局地的ではあるが「せきどめ湖」が数カ所できるなど災害がことの他多い一年となりました。


 これらのなか地元海南市黒江小学校では3月11日の大震災から地元に伝わる「稲むらの火」の先人に学び、学校教育にも防災を取り入れ小学校の児童が学習の成果を11月27日小学生主導の津波避難訓練が実施され2000人の住民が参加し、住民の間にも防災意識が高まったことをこのブログ(11/28)に採り上げたが、昨21日は実地訓練の時に発生した様々なトラブルを洗い出し、それらの対策を考え実地訓練を含む防災学習の総括に当たる報告会が開催され、地元ローカル放送でも放映されました。


”知っていることと、出来ることとは大違い”、その意味からこの防災学習は生涯を通じてその人の人生に貴重な体験として役立つに違いない。


海南・黒江小で防災学習報告会開催される!
65年前(1946年)昭和(21年)の南海地震が発生したきょう(21日)、海南(かいなん)市の黒江(くろえ)小学校で、児童の防災学習の成果を発表する報告会が開かれ、児童や地域の人らおよそ500人が参加しました。


 これは、今年度(2011年度)の総合学習の一環で海南市と黒江小学校が主催したもので、地元の黒江地区と船尾(ふのお)地区の津波防災について、児童が、実際に地域の避難訓練に参加したり、海南市の津波被害の想定について勉強するなどして、自分の身を自分で守る事を目的に今年度(2011年度)初めて取り組んだものです。
 午後1時から体育館で開かれた報告会には、全校児童や教職員、それに地元住民などおよそ500人が参加し、3年から6年の児童が学年ごとにスライドや資料を使いながら、避難訓練に参加した様子や津波避難路の特徴のほか、広川町(ひろがわちょう)の「稲むらの火の館」を見学した様子などを説明し、児童は「津波が来たらとにかく高い場所へ避難することが大切です」と締めくくりました。


 また会場には、児童らが地図に写真を貼り付けたり、海抜を書き込んだりして作った地区ごとの津波ハザードマップなども展示されました。
 続いて、関西大学社会安全学部の城下英行(しろした・ひでゆき)助教が講評し「学習とは情報を記憶する事ではなく、実際に行動して学ぶことです。防災は子ども・大人に関係なく、地域を巻き込んでずっと続けることが大切です」と述べました。

 参加者のひとりで、子どもの頃昭和の南海地震を経験したという黒江地区の70歳代の男性は「私が子どもの頃と、東日本大震災以降では津波への常識ががらっと変わった。このような取り組みをずっと続けて欲しい」と感心した様子で話していました。
 黒江小学校の丸谷泰規(まるたに・やすのり)校長は「はじめての取り組みで不安もあったが、児童の関心が高く、自発的な行動も多く見られた」と述べ、今後も地域一体となった防災学習へ取り組む意向を示しました。

                             (以上和歌山放送放映記事より)

2011年12月12日月曜日

(速報)2011年の漢字は「絆」!

2011(平成23)年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」に「絆」が決まり、京都市東山区の清水寺で12日14時、森清範(せいはん)貫主が縦約1・5メートル、横約1・3メートルの和紙に大きな筆で書き上げた。
今年の漢字「絆」を揮毫する清水寺森貫主
 日本漢字能力検定協会(京都市)が毎年公募しており、最多得票した漢字を選んでいる。今年は過去最高の49万通余りで最高の「絆」、過去5年の漢字は、昨年から順にさかのぼると「暑」「新」「変」「偽」「命」だった。 揮毫(きごう)された書は1年の出来事を清めて来年の幸せを願うため、清水寺に奉納。13日から31日まで公開される。
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「今年の漢字」とは
 一年を振り返り世相を表現する漢字一字を考えることで、皆様に漢字の持つ奥深い意義を再認識していただきたいと考え、1995年から毎年実施している行事です。
 毎年年末に、全国からその年の世相を表す漢字一字を募集し、最も応募数の多かった漢字は12月12日の「漢字の日」にちなんで12月中旬に、日本を代表する寺「清水寺」の森清範貫主に大きく揮毫していただきます。そして、清水寺に奉納する儀式を行います。この儀式により、「今年の漢字」に託された今年の世相が清められ、新年が明るい年になることを願っています。

  日本漢字検定協会は、本年も「今年の漢字」を実施できることに感謝するとともに、「今年の漢字」を通じてより多くの方に漢字の素晴らしさを伝え、漢字への興味・関心を喚起し、日本語や漢字文化の継承・普及に努めてまいります。
・「今年の漢字」揮毫について
・揮毫者:清水寺貫主 森 清範
・色紙 :福井県越前和紙(縦1,500㎜×横1,300㎜)
・筆  :広島県熊野産

「漢字の日」とは
漢字に対する関心を深め、日本語の中核となる漢字が持つ奥深い意義を学ぶ機会を創出し、同時に日本文化への認識を深める日。
・12月12日=「いい字一字」と読み、毎年「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしいという願いを込めています。

2011年12月11日日曜日

11年ぶりの皆既月食(東京スカイツリー・大阪城と月食)

 昨10日夜は全国で観測できる皆既月食として予告されていたが、雲が多いなか何とか見ることができたが、自分で皆既月食を画像化する技術を持ち合わせないので、各報道社の画像を拝借し、11年ぶりの珍しいことなのでここにアップすることにした。
 つぎの皆既月食は平成30年1月31日の予定で16年余りのちのことになり、お天気のほども保証致しかねる。
それに建設途上の東京スカイツリーや大阪城にかかる皆既月食というのも画材としては願ってもない取り合わせだと思う次第である。

<皆既月食>全国で観測・毎日新聞12月10日(土)23時27分

赤銅色になった皆既月食


東京スカイツリーをかすめる皆既月食。午後10時35分(左端)から5分間隔で撮影して合成。右端が皆既月食=東京都墨田区・2011年12月10日

大阪城に架かる皆既月食
大阪城上空に見られた皆既月食。月は(下から上へ順番に)午後9時53分から午後11時32分まで連続撮影し画像処理=10日夜、大阪市中央区 、

 満月が地球の影にすっぽり隠れる「皆既月食」が10日深夜、全国各地で観測された。欠け始めから終わりまで、全国で観測できたのは、00年7月16日以来、11年5カ月ぶり。
 好天に恵まれた東京では、開業まで半年を切った東京スカイツリー(東京都墨田区)と大阪では大阪城に架かる赤銅色に染まった月とのツーショットが天文ファンらを楽しませた。


 月食は、太陽と地球、月が一直線に並び、月に当たる太陽光を地球が遮ることで起きる。この日は、午後9時45分から満月が欠け始め、午後11時5分に皆既状態になった。 国立天文台によれば、 次に皆既月食の全過程が日本全国で見られるのは、 平成30年1月31日になる見込みなので、16年余りのちになる

2011年12月10日土曜日

今年を象徴する漢字「一文字」(京都・清水寺)は?

明後日 12日発表。
今年の漢字(2010年までの一覧と2011年の予想)日本漢字検定協会
今年の漢字

2011年の「今年の漢字」は何になるでしょうか?
(2011年10月22日現在予想)(今後変更になる可能性があります。)

・1位「原」原子力発電所、福島第一原発
・2位「災」東日本大震災、災害(台風なども)、人災
・3位「被」被曝(被ばく)、被災者、風評被害
・4位「震」東日本大震災、地震、余震
・5位「波」津波、引き波

・6位「放」放射線、放射能、放射性物質
・7位「電」計画停電、東京電力、節電
・8位「絆」深まる絆
・9位「難」避難、計画的避難地域、帰宅困難者
・10位「乱」混乱
 2010年(昨年)の「今年の漢字」の結果が「暑」だったことからも分かるように、今年の漢字は意外と単純なものに決まります。
応募数が最も多かった漢字を今年の漢字とするわけですから、ある意味当然かもしれません。難しいことは考えず、素直に考えれば予想はしやすくなります。


 よって、1位は「原」としました。震災後、長引く原発問題の影響で、日本は大混乱に陥りました。原子力発電については賛否両論ですが、多くの人が原子力や原発という言葉を目にして耳にした年であったことは確かです。2位以下も自分の中ではかなり接戦です。10位まで全て震災関連です。
 2011年の予想をするに当たって、一番気になることがあります。それは、
・過去に今年の漢字として選ばれた漢字が、再び選ばれることはあるのか
ということです。(追記:再び選ばれることはある。下記参照)


 「今年の漢字」は、スタートした1995年から2010年までの16回分で、同じ漢字が選ばれたことはありません。しかし、もし、一番多くの人が選んだ漢字が過去の今年の漢字と同じだったら、それをそのまま採用するのでしょうか。
この点に関する見解は、過去に選ばれた漢字であっても、選ばれないということはなく、採用する可能性が高いのでは、ということです。


 その根拠として、応募数が2位以下だった漢字が過去の今年の漢字と同じだったケースはいくつもあります。2008年に4位の「食」は1996年の今年の漢字、そして2010年に10位、2009年に6位の「変」は2008年の今年の漢字です。
こういったことから、過去に選ばれた漢字を特別扱いしているようには見えません。


 今年は東日本大震災の影響があり、「震」と「災」がかなりの応募数になると思われるのですが、「震」は1995年、「災」は2004年に選ばれています。過去の今年の漢字が再び選ばれる最初の年は今年になるかもしれません。


 【ちなみに「震」は1995年に選ばれているが、「過去に選ばれた字でも応募数が1位であれば『今年の漢字』になる」と同協会広報課の花立和之さん。「同じ字であっても、今年その字を選んだ理由や思いは違うはず」とも。】
よって、過去に選ばれた漢字が再び選ばれることはあるようです。

一方産経新聞の予想によれば、
今年の漢字は? 人々の予想は「絆」「悲」「災」「望」…産経新聞12月9日(金)

 この1年の世相を表す漢字1文字を選ぶ恒例の「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)が12日、京都市東山区の清水寺で発表される。
東日本大震災や台風12号による紀伊半島豪雨など甚大な被害をもたらした災害が多発した1年。一方で、サッカーの女子ワールドカップ(W杯)でなでしこジャパンが初優勝するなど、列島を明るくする話題もあった。一足先に人々に話を聞くと、それぞれの思いが込められた1文字が浮かんできた。
■「絆」が優勢?「悲」「災」「暗」「望」

・みなさんの今年一年は?
・来年に託す期待は?

2011年12月5日月曜日

いま「民意」は、何処を向いているのか?

  11月27日の大阪府知事・市長のW選挙の余韻が醒めやらぬ12月3.4日毎日新聞が現在の民意が何処を向いているのか全国世論調査を行った結果の数字が今日発表された。調査の母体となる人数・男女別・年齢構成等は不明であるが、いまの民意が何処を向いているのか?何処へ向かおうとしているのか?政権与野党の国民の信頼度は?については参考になると思うので、毎日新聞に記事をそのまま転載させて頂いたので、ご了承のうえで、ご覧下さい。
 これによれば、現在の政権与野党とも信頼度が低く、(大阪)「維新の会」に魅力を感じるとする率が65%を占めることから、視界不良で閉塞感を伴う世の中を「維新の会」に打ち破って貰いたい期待を託したのだろうか?一部には橋下独裁政権の誕生と危険視する人々も多くいるのだが、新市長となった橋下徹氏は19日の就任を前にして今日5日初登庁し重要事項をヒアリングしたよう報道されていたから、彼の口からどんな発言が飛び出すのやら、次第によっては大阪を根城に国政参加もあり得ることを念頭に置けば、ここ暫くは注視の的となろうであろう。
ここに、毎日新聞の<全国世論調査>結果の数字を転載させて頂こう。

5日初登庁した橋下徹氏
大阪市長当選を喜ぶ橋下徹氏

大阪府知事に立候補した松井一郎氏















 (右が市長選候補の橋下徹代表。左が府知事選候補の松井一郎府議)

<本社世論調査>「維新の会に魅力」65%・毎日新聞12月5日(月)

 毎日新聞が3、4日実施した全国世論調査で今、衆院選が行われた場合の比例代表の投票先を聞いたところ、民主党が24%、自民党は23%にとどまった。
 一方、大阪府知事・市長選のダブル選挙を制した首長政党「大阪維新の会」の活動に魅力を感じると答えた人は65%に上り、感じないとの回答(31%)を大きく上回った。国政の閉塞(へいそく)感が強まる中で2大政党の党勢は低迷しており、民意の受け皿として有権者の第三極志向がうかがえる。


 ◇比例投票先、民自で5割届かず
 次期衆院選比例代表の投票先では、民主、自民両党を合計しても5割に達せず、無回答が12%を占めた。他の既成政党も伸び悩み、公明党3%、共産党2%、社民党1%。一方、みんなの党は15%だった。政党支持率をみると、民主、自民両党はともに17%にとどまり、「支持政党はない」という無党派層が49%に上った。


 民主支持層のうち、大阪維新の会の活動に魅力を感じると回答した人は74%に及んだ。魅力を感じるとの回答者は自民支持層の63%、公明支持層の48%を占め、無党派層でも63%に達した。維新の会代表を務める橋下徹・大阪新市長は「大阪都構想」を実現するため、国政選挙での独自候補擁立にも言及しており、今後、既成政党側の維新接近が強まりそうだ。


 次期衆院選の時期について聞いたところ、「再来年の任期満了まで行う必要がない」との回答が31%で最多。次いで「来年度予算案が成立したらすぐ」(28%)、「来年中に」(26%)の順だった。
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「消費税・内閣支持率」
<本社世論調査>消費増税54%反対 内閣支持率38%毎日新聞12月5日(月)

 毎日新聞は3、4の両日、全国世論調査を実施した。野田佳彦首相が2010年代半ばまでに現行の5%から10%へ段階的な引き上げを目指す消費増税について「反対」が54%を占め、「賛成」は45%にとどまった。消費増税法案の国会提出前に自民党が衆院解散・総選挙を求めていることについて「賛成」が64%を占め、「反対」の34%を大きく上回った。内閣支持率は38%で、11月の前回調査から4ポイント下落。一方、不支持率は3ポイント上昇し34%に上り、支持と不支持が拮抗(きっこう)している。


 ◇「法案提出前に解散」64%
 日本が抱える財政赤字について「不安を感じている」と回答した人は92%に達し、「感じていない」(7%)を大きく上回った。政府は消費増税を含む税と社会保障の一体改革について、税率の引き上げ幅や実施時期を年内に取りまとめる方針。財政悪化への危機感を強めながらも、消費増税の手続きについて衆院選を経るなど慎重な対応を求める民意が浮き彫りになった。
 消費増税の賛否を支持政党別でみると、民主支持層の60%が「賛成」で、「反対」は39%だった。首相は税と社会保障の一体改革について政府・与党で素案をまとめた上で、野党に協議を呼びかける構えだが、自民支持層の「反対」は54%に上り、「賛成」(44%)と逆転。公明支持層も「反対」が72%に上っている。


 消費増税法案を国会に提出する前の衆院解散については、民主支持層でも51%が「賛成」と回答。支持政党がない無党派層では61%が「賛成」と答えた。  09年衆院選での民主党マニフェスト(政権公約)に消費増税は盛り込まれておらず、「法案成立後、増税実施前に信を問う」とする首相方針に否定的な民意がうかがえる。


 首相が交渉参加に向けた方針を表明した環太平洋パートナーシップ協定(TPP)を巡っては、首相の判断を「評価する」が40%を占め、「評価しない」(25%)を上回った。一方で「分からない」も依然、34%に及び、政府の情報公開に課題を残す結果となった。


 原子力発電所のうち、定期検査で運転を停止している原発の運転再開に「賛成」と答えた人は33%にとどまった。「反対」は62%に上り、原発再稼働に慎重な意見が根強い。(福島第1原発事故で警戒区域などに指定されている福島県の一部地域は、今回の調査対象に含まれておりません。)

2011年12月3日土曜日

「本音」と「建前」ーある辞典の広告文よりー

 12月1日A新聞を眺めていたら、ある国語辞典を出版している会社が新聞一頁を使って全面広告を出していた。
その広告たるや、「絵」や「写真」の類いが殆どなく、わずかに小さなイラストが控えめに描かれたけの全く地味な広告であったが・・・
 その中央にはキャッチコピーとして、次なるフレーズが置かれていた。物事に対して真っ正面から見るのでなく、多少ともヤブニラミでブラックユーモアを好む傾向にあるはわたしには面白く感じた。
 そこでわたしの勝手で「本音」と「建前」と受け止め、その内の半分程度を紹介することにした。
首都圏電車の中吊り広告(ビシバシ編)

  政治家、官僚、マスコミを嘆き、
  
  ふつうの人にも容赦なく、
  
  社会はきびしいものだと言い、
  
  うまいものには舌鼓をうち、
  
  女性には心を奪われ、
  
  俳優Tのドラマを好む。
  
  (そんな国語辞典を知ってますか?)

首都圏電車の中吊り広告(ラブラブ編)
(掲載の一部紹介)
・こうやく【公約】政府・政党など、公の立場にある者が選挙などの際に世間一般の人に対して、約束すること。また、その約束。〔実行に必要な裏付けを伴わないことも多い〕

・せいかい【政界】〔不合理と金権とが物を言う〕政治の社会。

・ぜんしょ【善処】相手の意向を聞いた上で、公事として処理すること。〔政治家の用語としては、さし当たってはなんの処置もしないことの表現に用いられる〕

・せんりょう【選良〔選出された、りっぱな人の意〕「代議士」の異称。〔理想像を述べたもので、現実は異なる〕

・かんりょうてき【官僚的】官僚一般に見られる、事に臨んでの独善的な考え方や行動の傾向を持っている様子だ。〔具体的には、形式主義・事なかれ主義や責任の態度など指す〕

・ジャーナリスティック〔jounaralistic〕マスコミ特有である様子。〔読者の興味をそそる話題を追求する余り、時には俗悪に流れ兼ねない風潮を批判する気持ちも一面に含む〕

・こうじんぶつ【好人物】気立てがよくて、相手に好感を与える人。〔俗に、人がいいのだけが取り柄で、ものの役に立たない人の意にも用いられる〕

・サラリーマン〔salaried man〕(運用)「サラリーマン根性」などの形で、定期的な収入を得て安定した生活をすることを第一として仕事に情熱や意欲を持とうとしない、サラリーマンの陥りがちな人生態度を、非難や皮肉の気持ちを込めて言うことがある。

・ぼんじん【凡人】自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人。〔家族の幸せや自己の保身を第一に考える庶民の意に用いられる〕

・じっしゃかい【実社会】実際の社会。〔美化・様式化されたものとは違って、複雑で、虚偽と欺瞞に満ち、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す〕

・せいろん【正論】すじみちがの通った、正しい議論、(主張)。〔多くは、実際には採用されたり行われたりすることがない〕

・よのなか【世の中】社会人として生きる個々の人間が、だれしもがそこから逃げることができない宿命を負わされているこの世。一般に、そこには複雑な人間関係がもたらす矛盾とか政治・経済の動きによる変化とかが見られ、許容しうる面と怒り・失望をいだかせる面とが混在するととらえられる。


以下まだまだ続きますがこの辺で終わります。(わたしも使っている、三省堂・『新明解国語辞典第7版広告より』

2011年12月1日木曜日

今年も12月に入りました。2011年<新語・流行語>は?

 今年もはや12月に入りました。関西電力では冬場の節電を呼びかけるなか、神戸では恒例のルミナリエが光り輝き、はやくも歳末の風景を醸し出しています。
 今年はサプライズなことが数多くありました。3月11日の東日本大震災は「想定外」の言葉を蘇らせ、最近では大阪府・大阪市の首長W選挙で大阪都構想を掲げる(前)大阪府知事橋下徹氏が率いる地域政党「大阪維新の会」がいまの世を覆う政治不信・閉塞感に不安と変化を求める民意を得てW選挙に大差で当選を果たすサプライズなこともありました。
 年末には恒例の京都・清水寺貫首が書く漢字一文字は、今年は果たしてどんな字になるんでしょうか?

 これらに先駆けて12月1日今年の<新語・流行語大賞>が発表され、毎日新聞がこれを記事にしていましたので今の世のなかを知る意味で、ここに転載しました。
<新語・流行語大賞>「なでしこジャパン」が年間大賞 トップテン半数が震災関連
(毎日新聞12月1日(木))


国民栄誉賞を受賞し(当時の)菅直人首相(前列中央)らと記念写真に納まる、サッカー女子W杯日本代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督(その左)、澤穂希主将(同右)ら選手とチーム関係者=首相官邸で2011年8月18日


 今年流行した言葉を決める「2011 ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「なでしこジャパン」が年間大賞に選ばれた。トップテンには「帰宅難民」「絆」「こだまでしょうか」「3.11」「風評被害」と東日本大震災関連が半数の五つ選ばれた。そのほか、楽しんごさんの持ちネタ「ラブ注入」や「スマホ」「どや顔」「どじょう内閣」がトップテンに入った。
 「なでしこジャパン」は、サッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝し、日本中に希望を与えたとして年間大賞に選出された。7月のW杯決勝ではPK戦の末に米国を降し初優勝。フジテレビ系で早朝に生中継された平均視聴率は21.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、優勝決定時には番組最高視聴率となる27.7%(関東地区)を獲得するなど注目を集め、大震災後で重苦しい空気に包まれた日本に明るい話題を届けた。8月には国民栄誉賞も贈られ、選手たちはテレビ番組やさまざまなイベントにゲストで呼ばれるなど注目を集め、国内のなでしこリーグにも観客が詰めかけた。

 「現代用語の基礎知識 選 2011 ユーキャン新語・流行語大賞」は、10年12月1日から今年11月末までに発生したさまざまな新語・流行語の中から、「より軽妙に世相をついたもの、また強烈なインパクトで施錠に喧伝(けんでん)されたもの」に対して、その言葉の発生源周辺の人物・団体を検証するもので、「現代用語の基礎知識」編集部調査で候補語60語を選出し、選考委員会でトップテンと年間大賞を選出。姜尚中・東京大教授、歌人の俵万智さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、女優の室井滋さん、漫画家のやくみつるさん、クリエーティブ・ディレクターの箭内道彦さんらが選考委員を務めた。
入選者や選考委員と共に記念撮影に臨む2011ユーキャン新語・流行語大賞を受賞した「なでしこジャパン」の上田栄治・日本サッカー協会女子委員会委員長(左から4人目)
=東京都千代田区で2011年12月1日
  鳥越さんは「日本という国がこれだけの多くの死者を出したのは、1945年に終わった戦争以来。66年ぶりだった。
トップテンに挙がっている言葉の五つまでが震災関連だったのは、そうせざるを得なかったという私たち選考委員の気持ち。
  その中でも、少し元気をもらったのが、なでしこジャパンの優勝だった。震災となでしこジャパンには、日本人が忘れてはならない『絆』ということが込められていると思う」とコメント。
 俵さんは「今年は流行したというよりも、いやおうなく流通した言葉が多かった気がする。その中でも老若男女に共通する言葉が選ばれたということは、同じ心を共有したということだと思う」などと選評を述べた。(毎日新聞デジタル)
 ◇年間トップテン
・帰宅難民▽・絆▽・こだまでしょうか▽・3.11▽・スマホ▽・どじょう内閣▽・どや顔▽・なでしこジャパン▽・風評被害▽・ラブ注入(以上・毎日新聞より)