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2011年11月28日月曜日

先人の知恵に学ぶ!小学生発案の津波避難訓練

昨27日(日)のこと、日曜日だというのに午前9時前に(防災)サイレンの音と避難を呼びかけるマイクの放送が隣接の海南市側から流れてきた。
わたしの家は和歌山市でも市の西南端で、南東に隣接する琴ノ浦「温山荘園」は海南市、海南市は過去昭和21年(65年前)の南海大震災、昭和35年(51年前)のチリ津波に市の中枢部(市役所・消防署・警察署・市民病院等)が被災するなど過去に苦い経験をもち、防災に関しては県下でも熱心に取り組んでいる自治体である。

 そこに3月11日発生の未曾有の規模の東日本大震災と大津波である。海南市が位置する黒江湾には近い将来発生する可能性が高い東南海・南海大震災に備えて国によるわが国でも最初の浮上式防波堤を10年計画で工事中であるが、これとて完成しても3.11規模の大津波には到底防ぎようもなく、県としても「ハード面」より「ソフト面」に重きを置いた対策で県下各自治体毎に万が一のときの避難場所の再点検を行っている。

 思うに海南市としても過去の被災状況を忘れられないよう、後々に伝えるとともに防災訓練も熱心に行われている。これを小学校でも採り上げたのだと思う。
昨27日の防災訓練は3.11の災害を我がこととして捉え、現実に起こった時の避難場所に避難誘導する学習と実地訓練を地区住民ともどもおこなったモノなんだろう。「稲むらの火」の地元として「先人の知恵」を後々に伝えてゆく学習だったと想われる。3.11の大災害を学習しこれを自分のこととして受け止め地区の住民のかたとなにがをするのか、といういわゆるPーDーC(プランードゥーーシー)のCを12月に実施するという。小学生にしては素晴らしいことだと想うし、指導される方々にはよろしくお願いしたいと心から思う。放映には実地避難訓練の様子が流れたが、ここには画像を取り損ねたのでお許し頂き、避難訓練の模様を想像して下さい。

「小学生発案の津波避難訓練!」

 近い将来起こるとされる東南海・南海地震で津波による被害が予想されている海南市で地元の小学生が作ったシナリオをもとにした避難訓練が27日行われました。

 訓練は東南海・南海地震が起きた場合、1時間後におよそ4メートルの津波が到達すると想定されている海南市の黒江地区で、市が地元の消防団や小学校と共同で行いおよそ2000人が参加しました。訓練のシナリオは黒江小学校の子どもたちが東日本大震災を受け、地区の危険な避難経路などを調査した上で作り、その場所を通行制限にするなど、実践的な形式で行われました。

 通行制限の場所は当日まで知らされておらず、住民たちは自宅からの避難の途中、家屋の倒壊や火災などで道路の通行が制限されている予想外の状況に混乱した様子で、子どもたちの誘導を受けながら避難していました。

 また子どもたちは今後の防災に生かすため参加者全員に避難にどれくらいの時間がかかったかや、避難を呼びかける防災無線が聞こえたかなどを尋ねるアンケートを行いました。

 小学6年生の女の子は「学習してきたことを訓練で実践できてよかった。アンケートの結果から課題をみつけたい」と話していました。海南市の市民交流課危機管理室の奈良岡鉄也室長は「今回の訓練では、一つの場所にみんなが集まりすぎることがわかった。今後、避難場所を分散することが必要になってくると思う」と話していました。港のすぐそばに住んでいるという69歳の女性は、「高台まで28分かかりました。こうした訓練は実際の避難に役立ち、大変意味のあることだと思います」と話していました。

黒江小学校では来月21日、保護者や地域の人たちとともに、今日の訓練の成果や課題などを話し合う学習会を予定しているということです。(11月27日 20時07分・NHK和歌山放送局ニュースより引用)

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