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2011年1月19日水曜日

19日・いまの「日本という国」のイメージ年齢は?

   2011年に入ってスグだったが、この数字を見て実に驚いた。
ここに問うている年齢はあなたの精神年齢ではない。日本の国の「イメージ年齢」なのである。
 話は半月ばかり前に遡るが、広告会社の博報堂が調査した結果の数字が新聞紙上に公開されていた。   それを見て実際驚いた。仮に、この私が採点したら、あと3.4歳は若いと思うのだが、『明治という国家』『昭和という国家』を著した司馬遼太郎が生きておれば、どんな年齢を云うたであろうか?大変興味がある。
 ところで、みなさんなら、この採点に何点と付けますか?

「坂の上の雲」に代表される「上」を向いて歩こう!
司馬遼太郎が生きていたら今の時代をどう採点するだろうか、甚だ興味がある

 














 A新聞社が新聞紙上で公開した数字は、今の日本を「人間の年齢」にたとえると51.7歳――。博報堂生活総合研究所が国内の消費者に日本や米国、中国など9カ国の「イメージ年齢」を聞いたところ、日本が最も高かった。
 
 経済成長が落ち着き、少子高齢化も進んでいることから、「熟年」に達したと感じる人が多いようだ。
 
 インターネットを通じて全国の1756人(15~69歳)に対し、「人間の年齢にたとえるとしたら何歳くらい?」と9カ国の印象を聞いた。

 
 最も若いのは中国の31.5歳で、インドやブラジルなど新興国も軒並み30代だった。高い成長を続けていることが若々しさにつながったようだ。 米国、イタリアは40代で、先進国は年齢が高くみられやすい。なかでも日本は唯一の50代だった。  
 
 ここに来て、経済は一流、政治は三流のどちらもが、さらに国中に蔓延する閉塞感が日本の国の経済・政治の両方共低下したとみんなが見ている結果の数字化なんだろう。 
 余命があと僅かしかないこのわたしをして、さみしい想いをさせるが、我々世代は兎も角、孫子の世代にこの現状がたらい回しをされることを思えば、さらにさみしい想いで心が痛む。

 実際の国民の平均年齢をみても、インドが26.7歳など新興国は若く、先進国は高い。日本は国民の平均年齢も43.9歳で最も高いが、イメージ年齢はそれを大きく上回っている。

 日本の年齢を高くした理由では「衰退目前」という見方が多かった。
また、「もうひと頑張りしないと、このまま終わってしまうので今が勝負時」という意見も目立った。
 
 調査を担当した博報堂生活総合研究所では、日本全国の15~69 歳の男女1,756 名を対象に今の日本に対する評価や未来に対する願望を様々な切り口の質問により把握する「日本の未来像調査」を実施した。 
 今回の日本型成熟モデルを考えるシリーズ[第2回]では、日本の成熟度を「今の日本・諸外国のイメージ年齢」という質問で測った結果を取り上げた。
以下、調査からの発見について、ご報告します。本件に関する

 「今の日本のイメージ年齢は、平均52歳・今回の調査対象9カ国中最高齢」
◎今の日本を人間の年齢にたとえるとしたら、何歳くらいだと思いますか?
なぜそう思われたのか、理由もご記入ください。
◎また、日本以外の国を人間の年齢にたとえるとしたら、今の各国の年齢は何歳くらいだと思いますか?今の日本と諸外国のイメージ年齢(平均)
[質問文]
● 各国と比較すると、日本に続くのは・アメリカ・スウェーデン・イタリアなど欧米の国々で、いずれもイメージ年齢の平均は、40 代となっています。
● 一方、中国、シンガポール、インドなどアジア各国のイメージ年齢は平均で30 代と欧米の国々よりも、若くイメージされています。
● 日本は諸外国の中で最高齢。また、実際の国民の平均年齢と比較しても8歳年上。熟年国家とイメージされているようです。
(集計サンプル数:日本1.732、アメリカ1,738、スウェーデン1,741、
イタリア1,734、韓国1,738、ブラジル1,742、インド1,730、シンガポ
ール1,745、中国1,712)
◎今の日本のイメージ年齢は人間にたとえると、今の日本は「50-60 代」とイメージした人が2 人に1 人(48.1%)。
イメージ年齢の平均は52 歳で、実際の平均年齢44 歳よりも8 歳も年上。
生活者にとって、日本は実際よりも熟年国家に見えているようです。
● その他の年代を見ると、今の日本は「40 代」(11.8%)
以外は、どの年代も一桁台。年代の回答分布は分散しています。
● 実際の年齢分布と比較すると、イメージ年齢の分布は「50 代」「60 代」で5 ポイント以上高く「20 代」「30 代」で5 ポイント以上低いという結果になりました。

◎今の日本を人間の年齢にたとえるとしたら、何歳ぐらいだと思いますか?
また、なぜそう思われたのか、理由もご記入ください。・日本のイメージ年齢……博報堂生活総合研究所「日本の未来像調査」
・実際の国民の年齢………総務省統計局「世界の統計2010」のデータを元に作成
・実際の国民の平均年齢..国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2010年版」
日本のイメージ年齢(参考)
日本のイメージ年齢[平均年齢:51.7 歳]・実際の国民の年齢[平均年齢:43.9 歳]
質問文
◎今の日本のイメージ年齢[回答者の声]何歳をイメージするかによって、日本に対する思いの違いが浮き彫りになりました。若年層から中高年層へとイメージする年齢が上がるにつれ、未来の可能性への期待が減り、現状に対する嘆きが多くなる傾向が見られました。
◎今の日本を人間の年齢にたとえるとしたら、何歳ぐらいだと思いますか?
また、なぜそう思われたのか、
その理由をご説明ください。

・日本は、20代以下と回答した人の声
未熟で自立していない。見た目は大人でも、中身は子供という意見が目立ちます。同時に、これからの成長可能性に対する期待も多くあげられています。
・16歳 自立心、人格面において未だ定まりきっておらず、まだ変化の余地を多く残している。仕事などで能力を発揮できる程度には成長している(28歳 男性 岡山県)

・22歳 知識や技術は熟しているが、社会性、倫理、道徳などが未熟であると思う。(53歳 女性 東京都)
・27歳 社会の一員として大人としての責任が求められる一方で、本人の努力次第で、今後いかようにも人生が変わる可能性がある。(29歳 男性 神奈川県)


・日本は、30-40代と回答した人の声
若い頃のパワーや勢いは減退しても、今の状況は次のステップに向けての試練、まだがんばれるといった応援意見があがります。
・30歳 若さと勢いでバリバリ働いた20代を過ぎ、今後の歩むべき道を試行錯誤する30代というイメージ。(48歳 女性 静岡県)
・30歳 急速なインフラ整備が終わり、生活のゆとりや環境など、次のステップの事柄を考える時代であるから。(25歳 男性 大阪府)
・40歳 多事多難が起こり、風雪に耐えている年代。(55歳 男性 東京都)

・日本は、50代と回答した人の声
日本を衰退目前とする悲観的な声が目立つ一方、先行き不安ながらも今が勝負の時期と、次なる未来に期待する意見もあがります。
・50歳 くたびれてきて、あちこちガタがきはじめている。が、まだまだできそうだ。(51歳 女性 兵庫県)
・55歳 「もうひと頑張りしないと このまま終わっちゃいますよ」っていう感じ。今が勝負時。( 52歳 女性 岡山県)
・53歳 バリバリの働き盛り(好景気)はとうに過ぎ去り、これからは老後(経済的に先進国としての役割を終えた後)のことを真剣に考える準備をしなければならない時期に来ていると思うから。(27歳 男性 東京都)


・日本は、60代と回答した人の声
未来に期待する意見は少なくなり、逆に先行き不安に関する声が増えます。意欲や体力が衰え、思うようにならないといった諦めも目立ちます。
・60歳 全体的に活気がなく、これからの未来よりも過去の話ばかりをしている人が多いから。未来に悲観的な人が多く、若々しさを感じない。(33歳 男性 埼玉県)
・60歳 力はあるんだけど、意欲・体力に限界あり。落ちていくばかり。子供の世代に不安あり。(35歳 女性 大阪府)・67歳 定年を60歳で迎え、今は年金とわずかなたくわえで生きている。先の見通しはなく、病気にでもなればどうしようかと先を憂いている。(52歳 男性 千葉県)

・日本は70代以上と回答した人の声
時代遅れ、何もできない、動けないなどと、日本の先行きを悲観する意見がさらに増えます。
・70歳 古い制度や時代遅れな考えを引きずり、革新的な行動に出る勇気がない。思考や口はまだ達者だが、動きの俊敏さに欠ける。(32歳 女性 福岡県)
・70歳 経済大国のピークも過ぎ、周りの国々にも相手にされない。すっかり過去の国という感じだから。(43歳 女性 長崎県)
・95歳 平和ボケしすぎて、自分では何もできないような状態。(17歳 男性 奈良県)

質問文◎日本の未来像調査
■ 調査概要 生活者の今の日本の捉え方と未来に対する願望を多角的な質問切り口によって把握する。
[今回ご報告の質問テーマ]
日本および諸外国のイメージ年齢・各国の成熟度合いを年齢を切り口に測定。
日本については理由も聴取することで、年齢イメージの背景にある潜在意識を引き出す。
■ 調査地域 全国
■ 調査対象者 15 ~69 歳の男女■ サンプル数 1,756 名(有効回収)
全国を8 地区に分割し、エリア別人口構成に応じて割付。性年代別に10 歳刻みで均等割付。ただし、10 代は他の年代の半数とする。
■ 調査方法 インターネット調査
■ 調査時期 2010 年10月
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 ここで、頭に浮かぶのは誰もが知っている
S,ウルマンの「青春の詩」!!!

もう一度頭に想い浮かべて、己の老いを追いだそう!
 そう、あと半月が経てば節分の豆撒き、「鬼が・・、貧乏神が・・退散」する妙案あるかも知れない?すべて心のもちようがものごとを解決してくれる。

『青春の詩』原作 サミュエル・ウルマン・邦訳 岡田 義夫

 青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相(ようそう)を言うのだ。

 優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。

 年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

 苦悶や狐疑(こぎ)や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ、恰(あたか)も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥(あくた)に帰せしめてしまう。

 年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、

希望ある限り若く  失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。 これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷(あつごおり)がこれを堅くとざすに至れば、この時にこそ人は全く老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。                                                                          青春の会
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 さあって、これから中野孝次「清貧の思想」をもう一度読み返そう!

いま流行りの”断・捨・離”なんて必要なし!

己の心を豊かにすれば・・・『吾唯足るを知る』
京都・龍安寺の「つくばい」

2 件のコメント:

  1. ばっちゃん2011年1月21日 8:06

    一時期
    中野幸次から
    セネカに行って
    いろいろ読みましたことを
    思い出しましたが。

    私は、おとといの晩
    発作的に
    ジャ・ジャンクー(中国の映画監督)の
    映画を3本もアマゾンで買ってしまいました。
    時間がないのに。
    いつみるつもりだろう。

    全然足るを知りません。
    あんなに読んだのに
    中野先生。

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  2. ばっちゃんさん
    ようこそいらっしゃいました。
    かつてセネカの本を買いまくっていたのを覚えていますよ!
    いまどうしてセネカなのか、判らずじまいでしたが、ここに
    きてようやく訳が分かりました。中野孝次からセネカに遍歴
    していたのを・・・ストア派から何を学びましたか?

    まだ、よく分からない。しげやんもこの年になってまだ何も
    分かっていないんだから・・・
    ただ、セネカは次のように言ってます。だが、暴君ネロを
    教育しきれなかったのだから、どもまで本当なのか?
    (セネカの名言)
    ”幸せになりたいなら、
     持っているものを増やすのではなく、
       欲望を減らせばいい。”

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