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2010年4月18日日曜日

4月18日・隣接の「琴ノ浦温山荘園」主家重文指定さる!

 きのう17日の新聞に、しげヤンの家の東側に隣接する「琴ノ浦・温山荘」の建造物(主家・浜座敷・茶室)を国の文化審議会が重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申した、と報じられていた。
 ここの回遊式の庭園は、2月22日に「国の名勝」に指定されているが、庭園と一体となった建造物はデザイン的にも優れた近代和風建築としての価値が高いというのが答申の理由である。

 わたしの家は、昭和初めに親父が名勝「温山荘」隣接の北側の土地を築園直後に購入し、家を建築したのだが、家からみて東側は温山荘の景観があたかも借景になり、さらに南に海を望めるよう立地していて、家が立て込まないころには、静かな別荘地といえた。
 だが、海沿いにあるだけに、過去大津波に2回被災し、近い将来発生確率が高いといわれる東・南海大地震による大津波の来襲に、如何に対応するかの大きな問題を抱えている。

     (自宅前から温山荘方面を臨む)
      (自宅2階から、左は温山荘、前は海)

 なにはともあれ、ごく近所のビッグニュースなので久方ぶりの青空のもと「温山荘」界隈をグルリと一周りしてきた。
 この報道があってかどうかは知らないが、園内には観光客もチラホラと散策を楽しんでいた。










 「温山荘」は明治の元勲東郷平八郎元帥の命名といわれ、また温山荘を造った新田長次郎氏と同じ愛媛松山出身ということで、司馬遼太郎の「坂の上の雲」に登場する秋山好古(のち陸軍大将)と無二の親友であり、秋山の揮毫した扁額他が主家に掲げられているそうだし、明治の偉人の手になる品物も相当数所蔵されているそうである。
 なんといってもごく近場で知人を案内するのも至極勝手がよい。近々一度ゆっくり見物してこようと思っている。

 そういうことで、きょうは「琴ノ浦温山荘園」の園内を、ここのホーム・ページを通してご覧いただけるよう掲げて置きますので、ごゆるりと散策して下さい。温山荘を造った新田長次郎氏や主家内に所蔵する品々等については、次回以降にご紹介させていただくことにします。
 
「建造物」県内から2件 国重文指定・04月17日
◎「旧西村家住宅」・「琴ノ浦温山荘」/建造物は13年ぶり
 国の文化審議会が16日、旧西村家住宅=新宮市新宮=(内容省略)と琴ノ浦温山荘=海南市船尾=を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申した。建造物の新たな重文指定は県内では粉河寺(紀の川市)以来13年ぶりで、県内の建造物の指定件数は計78件になる。
 
 県教委によると、琴ノ浦温山荘は実業家の新田長次郎(1857~1936)が大正から昭和初期にかけて造った別荘で、回遊式の庭園は2月22日に国の名勝に指定されている。庭園と一体的に建設された主屋、浜座敷、茶室は良材を使用しており、デザイン的にも優れた近代和風建築として価値が高いという。

(注)琴ノ浦温山荘・大正初期から昭和初期にかけて、武者小路千家家元名代の木津宗泉により作庭された潮入式池泉回遊庭園である。ニッタ創業者である新田長次郎の別荘庭園として作られたもので、面積は59.400m2で日本全国で17位、個人庭園としては日本最大である(長次郎没後に設立された琴ノ浦温山荘園は、かつては 国内五指に数えられた最大時5万坪の敷地を有したが、 戦後道路用地として供出。 残りの4分の1も、県立自然博物館やプールなどのため、 県と海南市に無償使用を許可している。 長次郎翁の志は今に受け継がれているようだ。名称は新田の雅号である温山より帝国海軍元帥・東郷平八郎が命名した。

 紀州の名園として名高く皇族らがしばしば来訪し、随行した桂太郎、清浦奎吾、東郷平八郎、秋山好古らの扁額が主屋「温山荘」に掲げられている。
海から水を引くことで潮の干満に応じて水位が上下するという汐入りの池が主屋を中心に、3つ配され、その周囲に茶室や座敷が点在する。園内にあるトンネルを抜けると黒江湾を望むことができる。





      (しげヤンの自宅は自然博物館(右上)の西50mにある) 
    

「琴ノ浦温山荘園」HP (アクセスすると庭園内の主なものが見れます)
 http://www.onzanso.or.jp/index.html


2 件のコメント:

  1. しげやん^^
    温山荘は子供のころに新田の別荘ていいましたが、入ったのは子供の頃に数回行ったかなぁ~^^しげやんとこはすぐ近所だからいつでもいけるよね^-^
    しげやんとこの2階からの眺めはいいですね^^
    津波の心配がなければいいんですが^^

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  2. RE* atitiさん
    17日は新聞でこの記事をみたので、久しぶりの好天でも
    あったので、マリーナの方、反対のリハビリ側の両方に
    脚を延ばしました。ワタしとこは東にすぐ温山荘があり、
    景色はいいんですが、自然博物館の建物ができてから、
    大きく前を塞ぎました。最近博物館が人気で東隣の駐車場
    に車で大勢見えます。この種の文化施設は入場者が少なく
    なれば閉館の憂き目にあうので、生き残りに知恵を絞った
    企画で勝負してます。
    津波については今後十年計画ですが、西側の防波堤を補強
    し、航路に日本で始めての浮上式防波堤ができることに
    なりました。これで完成後は津波は防げますが、地震は
    どうすることもできません。防波堤の完成まで、しげやん
    の寿命がもつかどうかです!

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