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2010年4月7日水曜日

4月7日・幕間「春らん漫・近場の春便り三題!」

 しばらく続けてきたオモシロ「川柳」を、きょうは一休みして「幕間狂言」風に、春らん漫の近場の春の風物詩とも云える伝統行事や風景・三題をお伝へしましょう!

 サクラの花も、きのうあたりは風に吹かれて舞い落ちる風情だった。近日中に強い雨風が吹けば、散りはてることになりかねない。近場の紀三井寺のサクラも「散り始め」というサクラ情報がでていたので、あと1週間もすれば、芭蕉が詠んだ”見上ぐれば 桜しもうて 紀三井寺”の句のようになるのでは、と今年の花見も大方最終段階に近づいてきたと思われ、そういうなかでお城のお堀端では舞落ちた花びらが風に吹き寄せられてできる「花筏(はないかだ)」なる違った風景が目に掛かれるかも!こんな時期だけに先週末はどことも大賑わいだったのだろう!

 では、紀州・道成寺の奉納「舞踊」、奈良・薬師寺の花会式の「神供(じんぐ)」、京都・八幡市「背割堤」の花見を画面を通してお楽しみ下さい!



                                  道成寺の桜満開、優雅に舞踊・箏曲を披露 ・4月4日

「紀州・道成寺」

 3日は青空が広がり、境内に約20本ある桜は満開と絶好の鑑賞日和。時折、花びらが舞う特設舞台では、花柳龍清風さんの長唄「道成寺」の舞踊で始まり、日高高校箏曲部による曲「Sarah=過ぎ行く時=」の演奏など四つの演目が披露され、約400人の観衆を楽しませた。

 4日は午後2時開演。能舞「道成寺」、狂言「仏師」などのほか、
能をテーマにした作品を描いている漫画家、成田美名子さんと道成寺副住職との対談があった。

 「道成寺ものの世界」・       http://www.dojoji.com/mono/mono.html

(道成寺 (どうじょうじ)は、和歌山県日高郡日高川町にある天台宗の寺院、創建は寺伝によれば大宝元年(701年)という古刹である。。道成寺創建にまつわる「髪長姫伝説」(「宮子姫伝記」)や、「謡曲道成寺」、歌舞伎「京鹿子娘道成寺」、浄瑠璃の演目として名高い、「安珍・清姫伝説」で知られる。)

      


     


 

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「奈良・薬師寺」
「たいまつの輪」、春の夜に舞う 奈良・薬師寺の花会式結願・4月5日

 奈良・薬師寺(山田法胤(ほういん)管主)で3月30日から1週間続いた修二会(しゅにえ)(花会式(はなえしき))が5日に結願(けちがん)(満願)を迎え、練行衆(れんぎょうしゅう、こもりの僧)がたいまつを夜空に投げ上げる「神供(じんぐ)」の作法があった。
 オレンジ色の炎が軌跡を描いて地面に落ちると、参拝者らは縁起物のたいまつを一斉に拾った。
 
 神供は仏教を守護する天部(てんぶ)神を呼ぶため、神道作法をつかさどる咒師(しゅし)が御幣と米を供え、9人の練行衆がたいまつを回して放り投げる。
 神供の後、金堂の本尊・薬師三尊(国宝)に五穀豊穣(ごこくほうじょう)や世界平和を祈る薬師悔過(けか)の法要や、たいまつを振り回して暴れる鬼を法力で退散させる鬼追い式もあり、境内は春本番の華やかさに包まれた。

たいまつを夜空に投げ上げる練行衆たち=5日夜、奈良市の薬師寺





      

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「京都・背割堤」
「背割堤」のソメイヨシノ、満開に 京都・八幡
 各地がぽかぽかの春日和となった4日、京都府八幡市の淀川河川公園の堤防「背割堤」では、ソメイヨシノ約250本がほぼ満開となり、家族連れらが花見を楽しんだ。
 京都地方気象台によると、京都市の最高気温は18.6度。5日は近畿などで20度に達する所も多そうだ。
 背割堤は木津川と宇治川、桂川が合流する地点(これより下流は淀川になる)。約1.4キロの堤防の両側にソメイヨシノが植えられ、桜の名所として知られる。八幡市観光協会主催の八幡桜まつり(1~11日)は、約25万人の人出を見込む。

好天の日曜日。満開となった桜の下で花見を楽しむ人たち=4日・京都府八幡市











2 件のコメント:

  1. しげやん^^こんばんは~
    京都の堤防の桜見事ですね!
    桜は日本人の心の感じがしますね!
    咲いても散際がいいから愛されるのでしょうかね?^^
    桜が終わると今度はゴールデンウイークですね
    日にちのたつのは早いものですね^^
            atiti

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  2. RE: atitiさん
    この背割堤は京都の手前、樟葉を一寸過ぎた辺りにあります
    宇治川、木津川、桂川の3つの川が合流する地点に鶴の嘴の
    ような中洲があり、そこがこれに当たります。
    サクラは昔から日本人の心として位置づけられ、殊に散り際
    の潔さが武士道とも関連付けられました。さきに本居宣長の
    ”敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山ざくら花”
    を挙げましたが、この和歌は、日本人の心を詠んだ歌として
    つとに有名です。我が国で軍国主義が国を牛耳っていたとき
    この歌が特攻隊の玉砕の魂として悪用され、特攻隊の名前に
    敷島、大和や朝日が流用された悪名高い時代がありました。
    戦争のないいまの日本の国、何時までも平和でありますように!

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