ブログ アーカイブ

2010年3月1日月曜日

3月2日・「春を呼び込む人々」-弥生を歩ゆむ雑感をー

 きのうから弥生3月に入った。一昨日から昨日にかけてわたしの身の回りで様々なことが、次から次へと起こった一日でもあった。 

 その一つは、地球の裏側チリからの津波情報であり、“地球は一つ、人類はみな兄弟”という、ある競技団体のCMのキャッチフレーズが妙に頭に浮かんだ。
 そうだ、地球は海でみな繋がっている。この星は水で覆われた巨大な球だということを、改めて知った。それにもう一つ、災害は次から次へとやって来るということも・・・

 次の一つは、バンクーバー冬季五輪大会最終日に行われた女子団体勝ち抜き戦(パシュートという)決勝戦、100分の2秒差で金を逃したが、ものの見事に銀メダルを獲り、有終の美を飾ってくれたことである。

 そういうことでTVを観ているわたしも、この両方の状況を確かめようとステレオタイプの観方でTVに釘付けになった。

 そうそう、あともう一つ、その三は、米国女子プロゴルフ第2戦で開幕戦を制した宮里藍ちゃんがトップタイで最終日を迎えた試合も同様気がかりであった。そういうことで3D(三次元)であった訳だ。

 こんななか、春が自然にやってきたように受け取るが、自分の努力で「春を呼び込もう」としている大勢の人々がいる。それらの中から、思い付くまま記事を拾って書き綴ってみたい。

その一、28日(日本時間3月1日午前)

 バンクーバー五輪大会の「閉幕式」が開催された。われわれを楽しませてくれた17日間であったが、「開会式」のとき、聖火の点灯にあたって1本だけが不具合で点灯できず仕舞に終わった。

 「閉会式」には、その点灯台に再び点火するのだが、流石はカナダと想わせるユーモアといおうかエスプリに富んだ、英国流あるいはフランス風の発想で、開会式のとき不具合だった点火台に閉会式の会場に登場したピエロが目に見えないロープを引っ張る仕草をし、それに合わせて点火台がおもむろに起き上がり見事に炎が灯った。

 英国紳氏である条件の一つには、かつてケンブリッジ大学に留学しいまお茶の水女子大教授・藤原正彦氏が阿川弘之氏との対談の中で、藤原さんは「遥かなるケンブリッジ」の中で「英国人は、イギリスでもっとも大切なものはユーモアだ」と言った。

 阿川さんは、藤原正彦さんが「びっくりしましたね。どんなに頭が良くても、家柄が良くても、人格が高潔でも、ユーモアがないと紳士の資格がないと言うんです」という。藤原さんについては「国家の品格」を著されたことでも知られている通り、武士道を尊ばれており、英国のジェントルマンが何かは、彼の著書には度々登場する。

 今回のカナダの冬季五輪大会の閉幕式では、前回の失敗を挽回するのに知恵を絞ったのだろう。まことに巧まずして巧みな演出に英国風ユーモア、あるいはフランス風エスプリが国のなかに浸透しているのだなぁと感じ入った次第である。かつては、英国領、その前はフランスが支配していた時期もあった。カナダ国民の血のなかにこれらの感性が脈々と受け継がれているのだろうか?血筋は争えないものなのか!





新聞報道) 聖火台の柱、やっとそろった 失敗を逆手に演出
 
16日前の開会式の失敗を逆手にとった、意表を突く演出で閉会式が始まった。
開会式は、聖火を持った4人が、4本の柱で構成される聖火台に一斉に点火するはずだったが、1本は機械の不具合でせり上がってこなかった。

このため各メディアから散々こきおろされることになり運営上の失敗の象徴的な存在として取り上げられてきた。

 閉会式では、会場に現れた道化師が、その4本目のコンセントをつなぎ、見えないロープを引っ張って持ち上げた。開会式では、ぼうぜんと立ちつくすしかなかったスピードスケート2大会連続金メダリストのカトリオナ・ルメイ・ドーンさんが笑顔で聖火台に点火。会場から拍手がわいた。












その二、「精神の集中力」が素晴らしい結果を齎すことをみんなに教えてくれた。

 ゴルフの世界では、いまは石川遼選手の活躍が大きく取り上げられているが、宮里藍ちゃんは高校生ときにすでにプロの試合で優勝しているし、日本の国内では1.2を争う才能ある選手だったが、世界へ活躍の場を求めて渡米して4年、昨年の米国ゴルフツアーで初優勝し、今期も米国女子ゴルフの開幕戦で、見事な逆転優勝を飾り、つづく第2戦目も、トップタイでスタート、出だしつまずいてスコア―を落としたが、これに耐え、自分の力で盛り返し相手のミスにも恵まれて10アンダーというスコア―で2位に2打差を付けて開幕2連勝、この記録は米国でも44年ぶりだとか、勿論日本人では初めての快挙である。

 初優勝を飾った昨年終りごろから、彼女は精神的に逞しくなり、ピンチにも動ぜずじっと耐え、チャンスがくれば攻めにでる精神力が備わってきたように思っていたが、やってくれました!

 今年の彼女は最高の位を目指して戦いたいと抱負を述べているが、このように、肉体的には155cm、体重50kgという日本人女性としては小さいほうの部類に入るが、こと「精神力」に逞しさを加えてきた宮里藍を見る限り、夢が現実になる日も遠からず、と実感する。

 この藍ちゃんの快挙に大きな刺激をうけたのは、石川遼選手、彼の活躍の裏には同じく「精神力」(集中度、タフネスさ)が逞しくなったからだと見ていたが、藍ちゃんの今回の活躍は大きな刺激材料に違いない。どちらの選手も世界を舞台に自分の力を試そうとしている選手たちだから・・・。

(新聞記事より宮里藍、44年ぶりとなる米国女子ゴルフ・ツアー開幕2連勝の快挙!  

 シンガポールにあるタナ・メラ・カントリークラブで開催された、米国女子ツアー第2戦「HSBC女子チャンピオンズ」の最終日。首位タイスタートの宮里藍が、今大会ただひとり2桁アンダーのトータル10アンダーとして優勝。1966年のマリリン・スミス(米国)以来、44年ぶりとなる米国女子ツアー開幕2連勝の快挙を達成した。

 1番、2番で連続ボギーを叩いた宮里だったが、すぐに態勢を整えると4番、5番で連続バーディ。さらに9番でもバーディを奪い前半で1つスコアを伸ばす。中盤はクリスティ・カー(米国)、スーザン・ペターセン(スウェーデン)ら強豪も上位に顔を出し、白熱した試合展開になるが、10番でボギーを叩いた宮里は11番から圧巻の3連続バーディ。14番でボギーを叩くが、昨日イーグルを奪った16番でバーディを奪ってフィニッシュ。最終日に崩れない粘り強さで、米国ツアー通算3勝目を挙げた。

 宮里は来週から始める国内女子ツアー「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」に参戦。凱旋帰国する勢いづいた“藍ちゃん”が、地元沖縄でも、もちろん優勝を狙いに行く。

 米女子ゴルフツアーで44年ぶりの開幕2連勝を果たした宮里藍が1日、シンガポールから帰国した。成田空港で取材に応じ、「ベストを尽くしてたまたま結果が出た。すごいことをしたという実感はない」と1966年のマリリン・スミス(米国)以来となる開幕からの連勝を淡々と振り返った。

 昨季に念願の米女子ツアー初勝利を挙げ、今季が参戦5年目。オフはショートゲーム中心の練習に取り組んだという。「昨年の賞金ランク3位が自信になった。4年間、積み上げたものが土台となり、ベストの状態で試合に臨めている。メンタル面も強くなった」と好調の要因を分析した。今季は米女子ツアーの最優秀選手を目標に掲げ、連勝に「逆に気持ちが引き締まった」と改めて意欲を示した。













(新聞記事より) 藍スマイル満開「疲れた。でも得た自信は数倍大きい」

 日本選手初の2週連続優勝という快挙を達成した宮里藍は、いかにも“藍ちゃん”らしい笑みの中にも、トッププレーヤーの風格を漂わせ、その喜びを語った。

 ―2週連続優勝の気持ちは。

 「一気に追い上げた先週と違い、今週は初日から首位争いのプレッシャーの中で戦った分、疲れた。でも先週に比べ、自分が得た自信は数倍大きい」

 ―今日のポイントは
 「ボギーも出したし、バーディーもいっぱい取ったので、いろいろある。でも11番からどれも距離のあったバーディーパットを3連続で決めたことかな。沈めようと思わず、いいストロークをしようとだけ考えていた」

 ―この大会について
 「去年は申ジエ、おととしはオチョアといずれもトッププレーヤーが勝った大会。その次に自分の名前が刻まれるのはとてもうれしい」

 ―今季の目標は。
「いつも言っているように最優秀選手を目指す。開幕から2連勝できたのは予想もしなかった好スタートだけど、立ち止まってはいられない。気持ちを切り替え、勝ち続けることが大切だ」 。

◎ 

石川遼くん藍V2に感激「これほど感動したことない」

 「これほど感動したことはない。同じ日本人のゴルファーとして誇りに思う。ジュニアのみんなにも大きな夢を与えてくれた」。

 自らも4月のマスターズに向け3月中旬に渡米し米ツアーに再挑戦するだけに「宮里さんは海外で優勝争いをすることが当たり前になっている。自分もいつかそこまで行ければいい。まだまだですけど」と大いに刺激を受けた。

 この日はジュニアを熱血指導した後、「石川遼ジュニア育成基金」の贈呈式も行い、1バーディーにつき1万円などで積み立てた386万円を育成団体に寄付した。
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
これと同じことが、フィギュア―の浅田真央ちゃんと韓国のキム・ヨナ選手にも当てはまる。

 誰もが19歳とは、とても考えられない完成された演技力が見て取れるが、二人ともまだまだ発展途上なので、前人未到の境地を目指してお互い切磋琢磨して、われわれを楽しませて欲しいものだ。

 優勝争いをして銀(2位)になった真央ちゃんが「流した涙」が何だったのか?
わたしは、ブログでキム・ヨナに負けた悔しさから出た涙ではなく、キム・ヨナを超える演技ができなかった未熟な自分にむけた涙だと書いたが、映像は観てないがこれを伝え聞いた米国大リーグ・イチロー選手は「銀メダル」をとって悔し涙を流すなんて、と驚きを表したと伝え聞く。

 イチローは真央ちゃんが流した涙の意味を十分に理解し、いまの状態に満足しない浅田真央の精神状態に、スポーツの世界に身を置く同じ勝負士としての立場から、真央ちゃんの求めている目標の高さにびっくりしたに相違ない。わたしはそう受け止めている。

 フィギュア―の表彰式の翌日、エキジビションの臨む真央ちゃんの表情やコメントを見聞きして、一晩で気持ちを切り替えたことがよく分かった。まだまだ頑張ろうということ、3月の世界選手権大会にも出場するし、4年後のソチ冬季五輪大会にも出たい、そしてキム・ヨナ選手を超える選手になりたいと・・・!
今後ますます大きく成長する浅田真央を見られる楽しみが増してきた。真央ちゃん頑張れ!
   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 それと、五輪大会最終日の「女子団体追い抜き戦」
 
 400mのトラックを6周した2400mで勝敗を決定する。日本の出場選手にメンバーを眺めてみたら、この大会で小平選手を除いてさしたる成績を上げてはいない。

 しかも2400mを3人が並走する。スピードとスタミナの両方が要求される競技、日本のメンバーは23歳の2人と35歳ノ1人、いずれも寅年生まれの若手とベテラン選手、15歳の高木選手もメンバーに入っていたが、控えに甘んじた。
 だが、この4人、チームワークに団結心、極めて旺盛、心理作戦が奏功し決勝戦では敗れたものの、実力以上に力を出し切った戦いだった。悔しいが、精一杯頑張った。あれが精一杯、という戦い終えての感想の言葉がなんともスガスガシイことか!そして、表彰式で受け取った銀メダルを補欠の高木選手の首へ3つとも掛けた仕草がこれまた美しい!

 この競技は補欠選手にはメダルが出ないと聞くので、この行動は無言で4人でとったメダルだよ!という意味なんだろう。これを3つも首に掛けられた15歳の高木選手は、メダルの重さを実感したに相違ない。そして、4年後は自分がヒノキ舞台に立ち頑張ろう、と心に誓ったに相違ない。そう思う、先輩からのプレゼントだったろう!高木選手の成長にも期待する!

(新聞記事から) 「次はやってやろう!」高木美帆、決意新たに!

 日本代表の中で最年少の「スーパー中学生」、スピードスケート女子代表の高木美帆選手(15)の五輪が終わった。
 
 閉会式のセレモニーを心ゆくまで楽しんだ。メダルは遠かったが、次の五輪に向けてアスリートとしての「自覚」が芽生えた17日間だったようだ。
 
「ダイエットしながらトレーニングしてます」。期間中は岡崎朋美選手(38)らの自己管理に驚き、食事について北海道の同級生らに多くのメールを出した。
 
 世界の強豪がしのぎを削る五輪の氷上は、国内の大会とは少し勝手が違った。初レースの1000メートルでは、スタート直前に笑みをこぼした。だが、この時は心に余裕があったわけではなく、「緊張でニコッとなっただけ」。結果は最下位で、友人たちへのメールには「情けなかった」「悔いが残った」とつづられていた。

 続く1500メートルは23位。女子団体追い抜きでは出番がなかった。銀メダルを授与される先輩たちを遠くから眺めていた時、「次はやってやろう」と思ったという。報道陣に囲まれても臆せず、力強く言い切った。4年後のソチ五輪では19歳。夢舞台に向けて、決意を新たにした。







ーーーーーーーーーーーーーーーー

おまけの画像




「パンダの吊し雛人形」・奈良・東大寺「修二会」の準備風景から・・・です。

 ◎東大寺・お水取りへ「花ごしらえ」 男たちが手作り

 奈良・東大寺で23日、二月堂修二会(しゅにえ)(お水取り)に向けてツバキの造花を作る「花ごしらえ」があった。
 11人の練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)らが、準備の合宿を続ける戒壇院の別火坊(べっかぼう)の広間に集まり、赤、白、黄の和紙を花びらやめしべ・おしべの形に切り、のりで木の芯に張り付けて、ひとつずつこしらえた。すべて男たちの手作り。できあがった400個の花は本物のツバキの枝に挿して二月堂の本尊・十一面観音像の周りに飾り、春を待つ法会を彩る。

 ◎…春を呼べ 東大寺お水取り…◎
 23日は花ごしらえ。練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)や付き添いの仲間(ちゅうげん)らが別火坊の広間に集まり、ツバキの造花をこしらえていった。
 仕事はほかにもある。灯明の灯心を切りそろえ、内陣を飾る赤や黄の南天を竹串にくくりつけておけにさす。手分けして作業が進む。

 花びら形の紙を木芯にのり付けし、灯心を細く切った紙で束ね、南天を串にはさんでこよりで結びとめる。男の手仕事は淡々と続き、2時間もすると春を迎える支度が整った。

 ◎東大寺・お水取りへ「花ごしらえ」 男たちが手作り

 奈良・東大寺で23日、二月堂修二会(しゅにえ)(お水取り)に向けてツバキの造花を作る「花ごしらえ」があった。
 11人の練行衆(れんぎょうしゅう)(こもりの僧)らが、準備の合宿を続ける戒壇院の別火坊(べっかぼう)の広間に集まり、赤、白、黄の和紙を花びらやめしべ・おしべの形に切り、のりで木の芯に張り付けて、ひとつずつこしらえた。すべて男たちの手作り。できあがった400個の花は本物のツバキの枝に挿して二月堂の本尊・十一面観音像の周りに飾り、春を待つ法会を彩る。
 本行は3月1~14日。堂内に向かう練行衆の足元を照らす「お松明(たいまつ)」は午後7時(12日は午後7時半、14日は午後6時半)から。





2 件のコメント:

  1. しげやん^^お久しぶりです^^
    城崎から戻りましたよ^^
    行き帰りの運転は疲れました^^と言っても遊びなのでうれしい疲れです^^ふふ
    奈良のお水取りの時はまだ寒いですね^^
    あともう少しの辛抱です!
                    atiti

    返信削除
  2. RE:      atitiさん
    2月28日は1日チリからの津波情報で振り回されました。
    過去昭和21年12月の南海大震災、1960年のチリ津波と
    2回も被災してますので、どうなることやらの1日ですた。
    atitiさんが行かれていた城崎は日本海側だけに何も心配要ら
    ずでよかったですね!バスツアーではなく自分の運転でした?

    関西に本格的な春の訪れを告げるのは「お水取り」が終わった
    らと、昔から言われていますからあと10日です。待ち遠しい
    です!

    返信削除